はじめに:マーケ職に就いて感じた「現場との温度差」
こんにちは!元営業・営業企画を経て、現在はBtoBマーケターとして活動しています。
新卒から10年間、Salesforceを相棒にフィールドセールスやマネジメント、アライアンス交渉に明け暮れてきました。そんな私がマーケティング部門に転身して最初に突き当たった壁……それは、**「マーケティングが作っているコンテンツと、営業現場で顧客が求めている情報の乖離(かいり)」**でした。
「リード数は目標達成しています!」「SEOで1位を取りました!」
そう意気揚々と報告しても、営業時代の仲間からは「いや、あのリード、全然検討が進まないんだよね……」と苦笑いされる。
なぜ、私たちの施策は「受注」に直結しないのか?
その答えを探していたとき、私は営業時代のバイブルでもあった一冊の本を読み返し、衝撃を受けました。
課題の提示:なぜ「小手先の施策」だけでは集客が増えないのか?
SEO対策、おしゃれなバナー、週に一度のメルマガ……。
もちろんこれらは重要です。しかし、これらはあくまで「届けるための手段(チャネル)」に過ぎません。
BtoBマーケティングで成果が出ない最大の理由は、「顧客がどうやって意思決定し、何に悩んで発注先を決めているか」という、営業なら当たり前に意識する「勝てる思考法」が施策に反映されていないからです。
どれだけSEOで集客しても、中身が「自社の強みの押し売り」ばかりでは、顧客の心は動きません。顧客は「情報」が欲しいのではなく、「自分たちの課題をどう解決し、どう社内を説得するか」という納得感を求めているのです。
書籍からの知見:『無敗営業』が教える「顧客のズレ」を埋めるヒント
ここで、私が戦略を立てる際に必ず立ち返る一冊を紹介します。
**高橋 浩一 氏の著書、『無敗営業 「3つの質問」と「4つの力」』**です。
この本では、営業が受注を取りこぼす最大の原因は「お客様との認識のズレ」にあると説いています。特にマーケターが明日から意識すべきなのが、顧客への**「3つの質問」**という考え方です。
* 「なぜ、今なのですか?」(導入時期の理由)
* 「なぜ、当社なのですか?」(選定理由・競合比較)
* 「具体的に、どのように決まるのですか?」(意思決定のプロセス)
高橋氏は、接戦を勝ち抜く営業はこれらを徹底的に深掘りしていると述べています。
これをマーケティングに置き換えるとどうでしょう?
あなたの会社のホワイトペーパーやメルマガは、**「なぜ今、取り組むべきか」の根拠を示せていますか? 他社ではなく「自社でなければならない理由」**を、顧客の言葉で語れていますか?
現場への落とし込み:元営業・営業企画が提案する「明日からのアクション」
営業現場の思考をマーケティングに還元するために、明日からできる具体的なステップを2つ提案します。
1. 営業の「トッププレーヤー」にヒアリングする
「どんなキーワードが刺さりますか?」と聞くのではありません。
**「お客様は、社内会議で上司を説得する際、うちのサービスのどこが良いと言ってくれていますか?」**と聞いてみてください。
その「お客様の社内でのキラーフレーズ」こそが、メルマガの件名やLP(ランディングページ)のキャッチコピーにすべき正解です。
2. コンテンツを「意思決定の支援ツール」に変える
BtoBの顧客は、常に「失敗したくない」という不安を抱えています。
単なる機能紹介ではなく、**「社内検討用比較表」や「導入後の失敗事例集」**など、顧客が社内を動かすために必要な素材を先回りして提供しましょう。これが『無敗営業』でいうところの「接戦を制する」ための情報提供です。
まとめ:マーケティングは「営業の不在」を埋める活動
BtoBマーケティングの本質は、派手な広告を打つことではありません。
**「営業担当者が目の前にいなくても、コンテンツを通じて顧客の疑問を解消し、信頼を勝ち得ること」**にあります。
営業が現場で泥臭くヒアリングしている「顧客の悩み」や「決断の理由」。
それを深く理解し、戦略に落とし込むことができれば、あなたの打つ施策の精度は劇的に変わります。
マーケティングの仕事は、もっと営業現場と近くていい。
まずは明日、営業のデスクへ足を運んで、最近の「接戦」について話を聞くことから始めてみませんか?
その一歩が、単なる「リード獲得」を「受注」へと変える大きな転換点になるはずです!



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