そのリード、本当に「売上」に繋がりますか?小手先のテクニックに走る前に見直すべき「顧客の心」

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1. 営業現場で感じた「マーケへの違和感」

私が営業マネージャーをしていた頃、マーケ部門から「今月はリード(見込み客)を100件獲得しました!」と威勢の良い報告を受けることがよくありました。

でも、現場の営業メンバーの反応は冷ややかなもの。

「資料請求は多いけど、全然商談にならない」「とりあえずダウンロードしただけの人ばかりで、話が噛み合わない」……。

マーケ側は「数字(テクニカル)」を追っているけれど、営業側は「目の前の顧客(ファンダメンタルズ)」を見ている。この絶望的なまでの視点のズレこそが、多くのBtoB企業が抱える「成果が出ない」原因だと気づいたんです。

2. なぜ「施策」だけでは集客が増えないのか

SEO、メルマガ、SNS運用、展示会。

どれも大切な施策ですが、これらはあくまで「手法(テクニック)」に過ぎません。

 * 「とりあえずSEOで順位を上げよう」

 * 「流行っているからホワイトペーパーを作ろう」

こうした「手段の目的化」に陥ると、ターゲットの心に響かない、中身の薄いコンテンツが量産されます。結果として、数は集まっても「自社のサービスで課題を解決したい」という熱量の高い顧客には届かないのです。

3. 書籍が教えてくれた「本質」の捉え方

木下勝寿さんの著書『ファンダメンタルズ×テクニカルマーケティング』では、マーケティングを以下の2つの掛け合わせだと定義しています。

 * テクニカルマーケティング:

   ABテストやデータ分析、アルゴリズムへの最適化など、数値やシステムを操作する「効率化」の技術。

 * ファンダメンタルズマーケティング:

   **「誰が」「どんな悩みを持って」「なぜその商品を買うのか」**という、人間の感情やニーズを深く掘り下げた「本質」の理解。

> 「テクニカルが『確率』を上げる作業なら、ファンダメンタルズは『一人の心』を動かす作業である」

本書を読んで私が確信したのは、BtoBの世界こそ、この「ファンダメンタルズ」が欠如しているという点です。BtoBは意思決定者が複数いますが、最終的に「よし、これを使ってみよう」と決断するのは、感情を持った一人の人間(担当者)なのです。

4. 元営業マンが教える「明日からのアクション」

では、具体的にどうすればいいのか。私が営業企画やマーケターとして実践して効果があった、明日からできる**「ファンダメンタルズへの回帰」**をご紹介します。

① 営業担当に「顧客の生の声」をインタビューする

今すぐデスクを離れて、トップ営業マンに聞きに行ってください。「受注した決め手は?」「導入前に、お客さんは何に一番不安を感じていた?」と。

データ上の「リード数」ではなく、**「顧客が動いた理由」**を言語化することが、すべてのコンテンツの源泉になります。

② 「ユーザーの不」を100個書き出す

テクニックをいじる前に、ターゲットが仕事の中で感じている「不(不満、不安、不便)」を書き出しましょう。

「Salesforceの入力が面倒」「上司への報告資料を作るのが苦痛」といった、生々しい悩みに寄り添った訴求ができれば、広告のクリック率や資料の読了率は劇的に変わります。

③ テクニカルは「最後に」添える

バナーの色や配信タイミングをいじるのは、メッセージが決まってからです。

「誰に、何を届けるか(ファンダメンタルズ)」が10点満点中2点なら、どんなにテクニカルを駆使しても効果は5倍にしかなりません。 でも、ここを8点まで高めれば、テクニカルの効果は数十倍に跳ね上がります。

まとめ

マーケティングは、画面の向こうにある数字を操作することではありません。

「一人の顧客を深く理解し、その人の課題を解決するために全力を尽くすこと」。

これは、私が新卒から10年間、営業現場で叩き込まれた精神そのものでした。もし今、施策に行き詰まっているなら、一度「テクニック」を捨てて「顧客の心」に向き合ってみませんか?

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